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古い日本のジョーク(joke)#1 親友(a close friend)男には、友達がいた。 とても親切な友達だった。 男は、病気になった。 すると、男の友達が、医者を連れて来た。 友達は言った。 「お前が、病気だって言うから、医者を連れて来てやったぞ」 男は喜んで言った。 「ありがとう」 しばらくすると、男は、また病気になった。 男の友達が、また彼のところに来た。 男は、その親切な友達に尋ねた。 「また、医者を連れて来てくれたのか?」 友達は答えた。 「いや。 今回は、もう、お前が助からないと思って、お坊さんを連れて来た」 (お坊さん:the Buddhist monk) その友達は、親切に、葬式の準備をしていたのですね。 (葬式:a funeral) #2 馬(horse)男は、友達から馬を買った。 その馬は、金の入ったふんをする、という馬だった。 (金:gold) (ふん:dung) 男は、その馬を、高い金を出して買った。 男は、しばらく、その馬を飼っていた。 しかし、買った馬のふんに、金は入っていなかった。 男は怒って、馬を売った友達のところに行った。 男は言った。 「この前、お前から買った馬、金の入ったふんをしないぞ」 友達は答えた。 「それは、エサが悪いんですよ」 (エサ:food) 「じゃあ、どんなエサをやればいいんだ?」 「もちろん、金の入ったエサです」 どんな馬でも、金の入ったエサを食べれば、金の入ったふんをするでしょうね。
#3 つぼ(a pot; a jar)ある男が、つぼを買いに行きました。 店には、たくさんのつぼがありました。 でも、みんな、伏せて置いてありました。 (伏せる:to turn it upside down) それを見た男は、つぼを買わずに帰ってしまいました。 男は、家に帰って、妻に言いました。 「つぼを買いに行ったんだが、あの店は、だめだ。 どのつぼも、口がない。 しかも、全部、底に穴が開いている。 (底:bottom) あれでは、使えない」 #4 蛇(snake)二匹の蛇が話をしていました。 「俺たち、毒蛇かな?」 (毒蛇:a poisonous snake) 「ああ、そうだ」 「本当かな? 本当に、毒蛇かな?」 「どうして、そんなことを聞くんだ?」 「いや、さっき、舌を噛んだんでね」 それは、心配でしょうね。 #5 医者(doctor)男が言った。 「良い医者を探しているんだ。 でも、どうすれば、良い医者と悪い医者が見分けられるんだろう」 (見分ける:to distinguish) 友達が答えた。 「簡単だよ。 悪い医者の家では、患者が、たくさん死ぬ。 だから、悪い医者の家のまわりには、幽霊がたくさんいる。 (幽霊:ghost) まわりに幽霊がいない家の医者を探せばいい。 そうすれば、良い医者が見つかる」 男は、医者を探して回った。 ところが、どこに行っても、医者の家のまわりには、幽霊がたくさんいた。 しばらく歩いていると、ある医者の家があった。 そこには、幽霊がいなかった。 そこで、男は、そこの医者に尋ねた。 「あなたは、良い医者ですか?」 「さあ、わからない。 今日、医者の仕事を始めたばかりだからね」 良い医者かどうか、まだ、わからないのですね。 良い医者を『名医』、悪い医者を『やぶ医者』と言います。
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