栗くり（chestnut）

　秋あきは、栗くりがおいしい季節きせつです。

　栗くりには、いろいろな食たべ方かたがあります。

　甘あまいので、スイーツ（お菓子かし）に、よく使つかわれます。

　米こめと一緒いっしょに炊たいた「栗くりご飯はん」も、大変たいへん、おいしいです。

　最もっとも簡単かんたんなのは、ゆでて食たべる「ゆで栗ぐり」ではないでしょうか。

　栗くりを料理りょうりするときに大変たいへんなのは、外側そとがわの皮かわでしょう。

　栗くりの皮くわは、とても、かたい。

　だから、むくのが、難むずかしい。

　このような、木きの実みのまわりの、かたい皮かわを、「鬼皮おにかわ」と言いいます。

　鬼おには、古ふるい話はなしに出でてきて、人間にんげんを食たべるなど、恐おそろしいことをします。

　この鬼おにという言葉ことばや漢字かんじには、「とても」とか「非常ひじょうに」という意味いみがあります。

　例たとえば、とても暑あついことを、「鬼おにのように暑あつい」ということがあります。

　だから、「鬼おにのように、かたい皮かわ」を鬼皮おにかわと言いうのです。

　さて、この栗くりの鬼皮おにかわは、水みずにつけておいたり、少すこし、ゆでたりすると、簡単かんたんに、むけます。

　みなさんも、おいしい栗くりを食たべてください。

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