こわい話はなし

　郵便ゆうびん（mail, post）

　彼女かのじょは、同おなじ会社かいしゃで働はたらいていました。

　私わたしと彼女かのじょは、とても仲なかの良よい友達ともだちでした。

　彼女かのじょは、私わたしの部屋へやに、よく、遊あそびに来きました。

　でも、彼女かのじょは最近さいきん、仕事しごとが忙いそがしくて、私わたしたちは、しばらく、会あっていませんでした。

　ところが、今日きょう、メールが来きました。

「今晩こんばん、遊あそびに行いってもいい？」

「うん、いいよ」

　私わたしは、彼女かのじょを待まっていました。

　しかし、彼女かのじょは、来きません。

　今日きょうも仕事しごとが忙いそがしいのだろうか、と、私わたしは思おもいました。

　夜遅よるおそくになって、郵便ゆうびんの配達員はいたついんが来きました。

　彼かれは、箱はこを一ひとつ置おいて行いきました。

　それは、彼女かのじょから送おくられたものでした。

　そして、その箱はこからは、妙みょうな匂においがしました。

　何なにか、肉にくがくさったような匂においでした。

　私わたしは、不思議ふしぎに思おもって、彼女かのじょにメールしました。

「ねえ、どうしたの？　今いま、どこにいるの？」

　すると、彼女かのじょからメールが来きました。

「何なに？　もう、あなたの家いえの中なかにいるよ」

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